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ガストロノミー(愛川)

たまごの写真

清らかな水と大地のエネルギーが創出する愛川グルメ

​相模川の支流、中津川の上流域で自然豊かな地域です。清らかな水、肥よくな大地が生み出す数々の名産品があります。まずはアユ。アユは昔から中津川に生息していた地元の魚で、アユが多いことから、鮎河と親しまれた場所です。明治21年の町村制公布の際に、村の名前を昔から親しまれてきた鮎河から取ることになり、愛川に改めたともいわれています。現在も愛川町の人々にアユは身近な魚で、ヤマメ、マスとともにアユの放流を行っています。中津川で育ったアユは町内にある旅館で初夏から秋の始まりまで楽しむことができます。塩焼きのほか、洗い、甘い味噌をぬった魚田(うおでん)、塩辛のうるかなどさまざまな調理法で楽しませてくれます。秋になると宿泊者を楽しませるのは丹沢で獲れたイノシシです。旅館それぞれの秘伝の味で、鍋の主役として冬のめぐみを彩ります。
丹沢山系の伏流水で仕込む日本酒も見逃せません。創業200年近く続く酒蔵では、現在8代目の蔵元によるこだわりの純米酒が造られています。

鮎料理の写真

大矢孝酒造のお酒の写真

1962年から養豚を行う「丹沢農場」では、丹沢高原豚を飼育しています。サツマイモや国産玄米などを配合した飼料で良質な味と肉質を実現。国産大豆100%の味噌ダレを自社製造して漬け込んだロース豚漬やポークウインナーは、愛川ブランドに認定されています。

ソーセージなどの写真

愛川ブランドで注目したいのが、愛川町の肥よくな大地が育む杜仲茶です。抹茶のようなきめ細やかな粉末茶で、ほのかな甘みが特徴です。また、愛川町は、知る人ぞ知る有機農業が盛んな地域です。有機農業を営む農家の方によると「とにかく土がいい」とのこと。農家の方の中には、無農薬、無肥料、不耕起で野菜づくりに取り組む方もいられます。大地のエネルギーと、生産者の愛が詰まった有機農業の作物は卵果屋で購入できます。

杜仲茶の写真

野菜の写真

農場の写真


卵果屋は、神奈川中央養鶏農業協同組合が運営する卵の産直所です。11軒の養鶏農家が協力しながら養鶏を行っている県内でもほかに類を見ない場所で、県内の約60%の鶏を飼育しています。

今回、愛川町で生産する卵の素晴らしさについて話を伺いました。

空気のおいしさ、水の清らかさが生み出す健康な卵の味

愛川町の水は、戦時中、横須賀海軍が飲料水として船に積んで、赤道を越えても腐らないと言われた麗水です。他の地域の人たちが町営水道の水を飲むと、「水道水なのにおいしい」と言われることが多く、その清らかでおいしい水をぜいたくに使いながら鶏を育てています。夏場は霧状にして鶏舎内に散布することで温度調整を行い、飲み水はもちろん、体の洗浄にも使います。養鶏で何がいちばん大切かというと、鶏の健康管理です。ここの水だから、ここの空気だから鶏たちの体調が整い、その結果としておいしい卵が産まれているということにつながっていると思いますと話す神奈川中央養鶏農業協同組合の代表理事の彦坂 誠さんと理事の谷 昭次さん。

神奈川中央養鶏農業協同組合の代表理事の彦坂さんと理事の谷さん

神奈川中央養鶏農業協同組合代表理事の彦坂さん(写真右)と理事の谷さん(写真左)

たまごの写真

11軒の養鶏農家が協力しながらいいものを作る

神奈川中央養鶏農業協同組合は、11軒の養鶏農家で約60万羽を飼育する、県内でもほかに類を見ない協同組合です。エサの購入、卵の梱包・販売などを組合が一括して行うことで、スケールメリットを活かせます。それぞれの農家はいいものを作るために協力関係にあります。もちろんおいしい卵を作るために競争はしますが、オープンな関係を保っているというのが大きな特長です。ここは昭和32年、初代組合長が座間周辺の養鶏仲間を募って、組合を作ったのが始まりです。当初7軒だった組合に加盟する養鶏農家はいちばん多いときで40軒近くになり、大所帯になったので愛川町に用地を取得して、昭和45年に移転しました。11軒の農家はまるで大きな家族のようです。たとえばひとつの農家さんが腰を痛めてしまったという場合、ほかの農家は総出で収穫の手伝いを行います。また、新しい機械を導入したときも本音の意見が飛び交うのも組合の特徴です。それぞれ横のつながりしかない養鶏農家の場合は多少なりとも、プライドがありますので本音が出にくいのですが、ここでは「これはいいけれど、ここが使いづらい」など本音を伝え合います。そうやって協力しながら、本音で付き合いながらいいものを作る努力を続けているのです。

卵果屋の外観の写真

地域が育む養鶏のカタチ

平成6年に卵果屋の前身である「たまご直売センター」を設置しました。設立以降、地域の方々に卵やプリンなどの卵製品を購入していただく場所となり、リピーターの方々も多いそうです。自分たちが作るおいしい卵を味わってほしいと、愛川町の給食に卵を提供するなど、地域との連携も進んでいます。これだけの品質の高い卵なので通信販売や都内でのアンテナショップは展開しないのですか?と伺ったときの答えに納得させられました。それは「この養鶏場の雰囲気の中に来ていただくということが重要だと考えています。単なる販売店ではなく、養鶏というものを知っていただくきっかけになっていただければうれしいです」というもの。生産現場を説明する機会はとても少なく、卵は工場で作られていると思っている子どももいるのが現状です。養鶏である以上、臭いがしたりします。おいしいということだけではなく、臭いや音なども含めて、養鶏というものはこういうことなのだと感じてほしい、そんな場所にしていきたいと語るお二人が印象的でした。

たまごの写真

プリンの写真

神奈川中央養鶏農業協同組合

愛川ブランド

「愛川ブランド」は、愛川町の豊かな自然や文化などに育まれてきた素材と、優れた技術・技法から生み出された町産品の中から、特に優れたものを認定した愛川町ならではの品々です。

愛川ブランド

愛川ブランド